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ステーブルコインの国会答弁と質疑
法定通貨と価値を連動させるステーブルコインは、2022年の資金決済法の改正で「電子決済手段」として制度ができ、円建てのステーブルコインも発行が始まりました。発行や仲介の規制、利用者の保護、国際競争が国会で問われています。国会でだれが取り上げ、政府が何と答えてきたかを、会議録から機械的に集めて並べます。
議員
(最初 2020-06)
ステーブルコインは国会でどれくらい議論されていますか? 2020年6月2日から2026年7月14日までに、国会会議録にはステーブルコインにふれた議員の質疑が90件、政府の答弁が90件あります。取り上げた議員は36人です(「ステーブルコイン」「電子決済手段」を含む発言を数えたもの)。
数字で見る要点
- 質疑がいちばん多かったのは2022年の54件です。直近の2026年は12件です。
- 党(会派)ごとの質疑は、立憲民主 21件(23%)、維新 15件(17%)、共産 13件(14%)の順に多くなっています。
- もっとも多くの日に取り上げた議員は、中谷一馬(立憲民主・3日)です。
- 直近の政府答弁は、2026年7月14日の参議院 財政金融委員会で、井上俊剛(金融庁企画市場局長)が答えたものです。
集め方:「ステーブルコイン」「電子決済手段」を含む発言を、国立国会図書館の国会会議録検索システムから2020年1月1日以降ぶん機械的に集めたものです(愛知の46人に限りません)。立場(質疑・答弁)は発言の冒頭の話者表記から機械的に分けています。要約も賛否の判定もしていません。最終取得 2026-10-19 09:59。
いま、政府は何と答えているか
大臣・副大臣・政務官・政府参考人としての直近の答弁です。語を含む文をそのまま抜いています。答弁は質問への答えなので、「この回の会議録」で質問とあわせて読んでください。
また、法定通貨の価値と連動した価格でブロックチェーン技術等を用いて電子的に発行され、発行価格と同額で償還を約する一定のものやこれに準ずるものについては、暗号資産ではなく、いわゆるステーブルコイン、法律上の電子決済手段に該当し、その発行等については引き続き資金決済法等に基づく規制が適用されることになります。
まさに、昨年の一月に現政権がアメリカで発足したと同時に、この暗号資産の非常に有益な価値について、これを活用してアメリカの成長につなげるというようなことを大統領が演説、おっしゃっておられて、かつ、今はもう成立しておりますが、いわゆるステーブルコイン等を念頭に置いた法律が既に同じ月には提案されるというようなことがございまして、その背景や、そのときにいろいろ語られたことの中では、いわゆるクリプト、ビットコインに代表されるような、いわゆるブロッ…
委員が御指摘になった様々なものがございますが、法定通貨と価値がリンクした支払手段につきましては、例えば、資金決済法上の電子決済手段、ステーブルコインや前払式支払手段、プリペイドカードはいずれも法定通貨ではなくて、法定通貨の価値と連動した価格で発行されることを前提とした決済手段というふうに制度上整理されております。
直近の質疑
だから、販売したこともそうだし、今のこの補償のやり方だって、これステーブルコインですから、交換対象は。
このノーボーダーDAOは、サナエトークンをステーブルコインであるソラナUSDCとの交換をしているわけですね。
かつてリブラというのが誕生して、このリブラはステーブルコインの一種だったと思うんですが、それでも、国家の通貨主権を侵すとか金融通貨政策を混乱させるということで、世界中の通貨当局が反発して潰されたと言われていますけれども。
よくある質問
ステーブルコインは国会でどれくらい議論されていますか?
2020年6月2日から2026年7月14日までに、国会会議録にはステーブルコインにふれた議員の質疑が90件、政府の答弁が90件あります。取り上げた議員は36人です(「ステーブルコイン」「電子決済手段」を含む発言を数えたもの)。
ステーブルコインを国会で多く取り上げているのは、どの党ですか?
議員の質疑90件を党(会派)ごとに数えると、立憲民主 21件、維新 15件、共産 13件の順です(発言時の会派で数えたもの)。
ステーブルコインを国会で多く取り上げた議員はだれですか?
取り上げた日数が多い順に、中谷一馬(3日・最新 2022年11月9日)、中川宏昌(2日・最新 2022年6月8日)、原田秀一(2日・最新 2026年7月14日)です。
政府はステーブルコインについて最近なんと答えていますか?
2026年7月14日の参議院 財政金融委員会で、井上俊剛(金融庁企画市場局長)が答弁しています。答弁の一文:「また、法定通貨の価値と連動した価格でブロックチェーン技術等を用いて電子的に発行され、発行価格と同額で償還を約する一定のものやこれに準ずるものについては、暗号資産ではなく、いわゆるステーブルコイン、法律上の電子決済手段に該当し、その発行等については引き続き資金決済法等に基づく規制が適用されることになります。」前後の文脈は会議録で確かめてください。
ステーブルコインが国会で最も多く議論されたのはいつですか?
件数が最も多かったのは2022年で、質疑54件・答弁58件でした。
会議録に繰り返し出てくる論点
- ステーブルコインの発行と仲介を、どこまで規制し、どこまで認めるか
- 利用者を保護しながら、国内の事業者が国際競争に立てるようにするには
- 円建てステーブルコインを、決済や送金にどう生かすか
当サイトが会議録を読んで整理した問いです。どの立場が正しいかは判定していません。
年ごとの件数
| 年 | 質疑 | 答弁 | |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 1 | 2 | |
| 2021年 | 4 | 0 | |
| 2022年 | 54 | 58 | |
| 2023年 | 2 | 0 | |
| 2024年 | 0 | 1 | |
| 2025年 | 17 | 14 | |
| 2026年 07月まで | 12 | 15 |
最後の年は年の途中までの数字なので、前の年とそのまま比べられません。国会の会期や委員会の開かれ方でも件数は変わります。
だれが国会で取り上げているか
「日数」で並べています。同じ日の質疑で何度言っても1日です。別の日、別の委員会で繰り返し持ち出しているなら、続けて取り組んでいる印になります。名前は会議録の表記のままです。
| 議員 | 会派(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 会議の種類 | 最後に触れた日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中谷一馬 衆議院 | 立憲民主党・無所属 | 3 | 4 | 2 | 2022-11-09 |
| 中川宏昌 議員ページ 衆議院 | 公明党 | 2 | 6 | 1 | 2022-06-08 |
| 原田秀一 議員ページ 参議院 | 国民民主党・新緑風会 | 2 | 5 | 1 | 2026-07-14 |
| 音喜多駿 参議院 | 日本維新の会 | 2 | 4 | 1 | 2021-05-13 |
| 松田学 議員ページ 参議院 | 参政党 | 2 | 2 | 1 | 2026-07-14 |
| 浅田均 議員ページ 参議院 | 日本維新の会 | 2 | 2 | 1 | 2025-06-05 |
| 中山展宏 議員ページ 衆議院 | 自由民主党 | 2 | 2 | 1 | 2022-12-06 |
| 三角創太 衆議院 | 立憲民主党・無所属 | 1 | 9 | 1 | 2025-05-28 |
| 田村貴昭 衆議院 | 日本共産党 | 1 | 8 | 1 | 2022-05-13 |
| 赤木正幸 衆議院 | 日本維新の会 | 1 | 6 | 1 | 2022-05-13 |
| 岬麻紀 衆議院 | 日本維新の会 | 1 | 3 | 1 | 2022-11-11 |
| 大門実紀史 議員ページ 参議院 | 日本共産党 | 1 | 3 | 1 | 2022-06-02 |
| 伴野豊 衆議院 | 立憲民主党・無所属 | 1 | 3 | 1 | 2022-05-13 |
| 斎藤アレックス 議員ページ 衆議院 | 国民民主党・無所属クラブ | 1 | 3 | 1 | 2022-05-13 |
| 小池晃 議員ページ 参議院 | 日本共産党 | 1 | 2 | 1 | 2026-07-14 |
| 牧野俊一 議員ページ 衆議院 | 参政党 | 1 | 2 | 1 | 2026-04-22 |
| 堂込麻紀子 議員ページ 参議院 | 国民民主党・新緑風会 | 1 | 2 | 1 | 2025-06-05 |
| 梅村みずほ 議員ページ 参議院 | 各派に属しない議員 | 1 | 2 | 1 | 2025-06-05 |
| 横山信一 議員ページ 参議院 | 公明党 | 1 | 2 | 1 | 2022-11-10 |
| 山本博司 参議院 | 公明党 | 1 | 2 | 1 | 2022-06-02 |
| 浜田聡 参議院 | みんなの党 | 1 | 2 | 1 | 2022-06-02 |
| 熊谷裕人 議員ページ 参議院 | 立憲民主・社民 | 1 | 2 | 1 | 2022-06-02 |
| 中川貴元 愛知 衆議院 | 自由民主党・無所属の会 | 1 | 1 | 1 | 2026-04-10 |
| 柴愼一 議員ページ 参議院 | 立憲民主・社民・無所属 | 1 | 1 | 1 | 2025-06-05 |
| 神谷宗幣 議員ページ 参議院 | 各派に属しない議員 | 1 | 1 | 1 | 2025-06-05 |
| 高井崇志 衆議院 | れいわ新選組 | 1 | 1 | 1 | 2025-05-28 |
| 牧山ひろえ 議員ページ 参議院 | 立憲民主・社民 | 1 | 1 | 1 | 2023-02-28 |
| 平将明 議員ページ 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2023-02-01 |
| 上田勇 議員ページ 参議院 | 公明党 | 1 | 1 | 1 | 2022-11-17 |
| 平沼正二郎 議員ページ 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2022-11-09 |
| 石原宏高 議員ページ 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2022-11-09 |
| 神田憲次 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2022-11-09 |
| 大塚耕平 参議院 | 国民民主党・新緑風会 | 1 | 1 | 1 | 2022-06-02 |
| 藤末健三 参議院 | 自由民主党・国民の声 | 1 | 1 | 1 | 2022-06-02 |
| 門山宏哲 議員ページ 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2022-05-13 |
| 柚木道義 衆議院 | 立憲民主党・無所属 | 1 | 1 | 1 | 2022-04-07 |
参考人として意見を述べた人
委員会に呼ばれて意見を述べた議員ではない人です(会議録の表記のまま)。現場の医療機関や研究者の声はここに出ます。
| 名前 | 肩書(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 黒田東彦 | 日本銀行総裁 | 2 | 3 | 2022-06-07 |
答えた側
大臣・副大臣・政務官・政府参考人として答えた側です。質問する側とは立場が違うので別に出しています。
| 名前 | 役職(最後の答弁時) | 日数 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 片山さつき | 財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融) | 8 | 11 |
| 鈴木俊一 | 財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融) | 6 | 7 |
| 谷公一 | 国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災・海洋政策) | 5 | 8 |
| 古澤知之 | 金融庁企画市場局長 | 3 | 30 |
| 油布志行 | 金融庁企画市場局長 | 3 | 8 |
| 加藤勝信 | 財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融) | 2 | 3 |
| 黄川田仁志 | 内閣府副大臣 | 2 | 3 |
| あかま二郎 | 国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災・海洋政策) | 2 | 2 |
| 有泉秀 | 金融庁総合政策局審議官 | 2 | 2 |
| 麻生太郎 | 財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融) | 2 | 2 |
| 尾崎有 | 金融庁総合政策局参事官 | 1 | 2 |
| 宗清皇一 | 内閣府大臣政務官・復興大臣政務官 | 1 | 2 |
| 井上俊剛 | 金融庁企画市場局長 | 1 | 1 |
| 石田晋也 | 金融庁監督局長 | 1 | 1 |
| 屋敷利紀 | 金融庁総合政策局長 | 1 | 1 |
| 瀬戸隆一 | 内閣府副大臣 | 1 | 1 |
| 平将明 | デジタル大臣・内閣府特命担当大臣(規制改革) | 1 | 1 |
| 大矢俊雄 | 内閣官房内閣審議官 | 1 | 1 |
| 藤丸敏 | 内閣府副大臣 | 1 | 1 |
| 内野洋次郎 | 財務省大臣官房審議官 | 1 | 1 |
| 鈴木英敬 | 内閣府大臣政務官 | 1 | 1 |
| 林伴子 | 内閣府男女共同参画局長 | 1 | 1 |
愛知の議員は
愛知の有権者の一票が当落に効く46人のうち、ステーブルコインを国会で取り上げているのは次の議員です。
愛知の46人の発言はことがら「デジタルと科学技術」にまとめています(こちらは2023-01-01以降)。
発言のあゆみ
御質問にお答えする前に、まず、いわゆる暗号資産とステーブルコインは御承知のようにかなり異なっておりまして、暗号資産につきましては背景となる資産がないということで、非常に投機的な取引が行われているということで各国の中央銀行はかなり今心配しているわけですね。 他方で、ステーブルコインは背後に資産があって、まさにステーブルな決済手段を提供できるということで、これは先ほど申し上げたように、しっかりしたシステムができて、課題が克服されれば非常に有効な決済手段あるいは決済サービスの供給になり得るというふうに各国中央銀行も考えております。
今後、ますますブロックチェーンを使ったフィンテック技術が発達していくことが予測される中で、日本銀行としても、これは先ほど総裁がおっしゃったように、規制というのは、保護というのは大事なんですが、これは一方で、中央銀行デジタル通貨などとともにこのステーブルコイン含む民間デジタルマネーをこれ後押しする、規制するばかりではなく促進するような取組が必要ではないでしょうか。 そこで、もう一つ総裁に伺いますが、事業者発行の日本円ステーブルコインを含む民間デジタルマネーの利便性を高める必要性の観点からも、民間金融事業者の調整役であり日銀ネットの運営者でもある日本銀行が決済事業者間のネットワーク効果を高めるなど決済システムの効率性、これを高めていく取組を進めるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。
このステーブルコインにつきましては、法的確実性、健全なガバナンス、オペレーションの頑健性やサイバー耐性などがしっかり確保されれば多くの人が利用する便利な決済手段になり得るわけですけれども、一方で、マネーロンダリング、データのプライバシー、消費者や投資家の保護など様々な課題があります。 こうした下で、日本円連動型のステーブルコインは、足下、発行する動きも見られますが、極めて限定的な発行額にとどまっております。
それでは次に、暗号資産、ちょっと順番変えまして、ステーブルコインについて先に総裁にお伺いさせていただきたいと思います。 現在、USDT、USDCなどの米ドル連動ステーブルコインの発行量が急増する傾向となっており、米ドル連動ステーブルコイン、この取引量も増加をしています。
お手元にこの資料一枚配らせていただいたんですけれども、この暗号資産に代わる名前を考えようということで、暗号資産以外にも、例えばステーブルコインだったら連動電貨とか、トークンだったらスマート証票、あるいはブロックチェーンであれば対改ざん性分散型記録簿とか、こういったものが支持を集めて、こういう名称がいいんじゃないかということを真剣にやって、投票で決めたんですね。
日本としては、これはいわゆる今の、ことしのG7の議長国であるアメリカ等を始め先進国等と緊密に議論を行っているところでして、十月でしたか、G7の財務大臣・中央銀行総裁会議の中においても、私の方から、いわゆるグローバルステーブルコインとかいうものを含めまして、これに関しては、ブロックチェーン、いろいろありますけれども、リスクに十分な対応がなされていないという状況のままでこのサービスを開始すべきではない。
それからあわせて、リブラなどのステーブルコインと暗号資産とCBDCの併存、これをどのようにお考えか。 この中で、デジタル通貨とそれからこういった暗号資産、ステーブルコインというものの併存をどのようにお考えか、御披露いただければと思います。
この暗号資産とかいう、何となく名前も、名前も何となく、暗号と言われると何となく怪しげな感じがなきにしもあらずなんですけれども、もうちょっと別の名前、ステーブルコインと言っているんだから、もうちょっとそれの日本語を使ったらどうと思いますけどね、推進したいとあなたが本当に思っているんだったら。 ステーブルコインという名前の方がよほどステーブルに聞こえない。
この数字の読み方
この道具の作り方