救急車の有料化と適正利用は国会でどこまで来たか
救急車を呼んだが入院に至らなかった場合などに費用を求める仕組み(病院が徴収する「選定療養」を含む)と、救急車の適正利用をどう進めるかの議論です。救急出動は増え続け、現場の負担と本当に急ぐ人への遅れが問題になっています。だれが取り上げ、政府が何と答えてきたかを会議録から機械的に集めて並べます。
議員
(最初 2016-02)
集め方:「救急車 有料化」「救急車 有料」「救急車 選定療養」「救急車 適正利用」を含む発言を、国立国会図書館の国会会議録検索システムから2016年1月1日以降ぶん機械的に集めたものです(愛知の45人に限りません)。立場(質疑・答弁)は発言の冒頭の話者表記から機械的に分けています。要約も賛否の判定もしていません。最終取得 2026-09-17 13:57。
いま、政府は何と答えているか
大臣・副大臣・政務官・政府参考人としての直近の答弁です。語を含む文をそのまま抜いています。答弁は質問への答えなので、「この回の会議録」で質問とあわせて読んでください。
今御指摘いただきました仕組みにつきましては、紹介状を持たずに大病院の救急外来を受診した患者について、原則として選定療養として保険外の追加料金の負担を求める、その仕組みを活用されているものだと承知をしております。 この仕組み自体は、救急搬送件…
両自治体では、取組の結果、救急搬送件数が減少したということで、救急車の適時適切な利用に一定の効果があったと考えられますが、いずれも取組開始後一年間の実績ですから、今後の動向を注視してまいりたいと思っております。 実は、さっき林大臣が答弁した…
総務省消防庁では、一部有料化、委員もあるいは御案内かと思いますが、平成二十七年度に、救急業務のあり方に関する検討会で検討いたしております。 この検討において、経済状況によって救急要請をちゅうちょするのではないかとか、有料、無料の線引き、また…
直近の質疑
先ほどの外国の例で、特に参考になるのはシンガポールで、シンガポールでは、緊急と判断された場合は無料、そうでない場合は有料と分かりやすいよね。緊急性の有無の最終的な判断は搬送医療機関の医師の評価に基づいて行われると、こうやってすればいいわけで…
有料化すると社会的弱者が救急車の利用をちゅうちょするというふうな、いろいろ言われ方あるけれども、今はそれ解消されたと思いますよ。なぜなら、多くの自治体が救急電話相談を設けているからです。お金を取られるのが心配だったら、まずは電話で相談すれば…
今の答弁、生ぬるいんだよね。それじゃ駄目だよ。 義務化しないと、救急病院の多くというのは、本当に軽症患者来ないように選定療養費を導入しないとやっていけないんです。導入すると住民から苦情が来る、そういうことあるんです。だから、できないんじゃな…
会議録に繰り返し出てくる論点
- 費用を求めることで、必要な人が救急車を呼ぶのをためらわないか(安全性の検証)
- 救急安心センター(#7119)や民間救急など、有料化以外の適正利用策
- 徴収の主体(自治体・病院)と法的な位置づけ(選定療養)
- 高齢者・独居の人の搬送手段をどう確保するか
当サイトが会議録を読んで整理した問いです。どの立場が正しいかは判定していません。
年ごとの件数
| 年 | 質疑 | 答弁 | |
|---|---|---|---|
| 2016年 | 4 | 2 | |
| 2017年 | 3 | 4 | |
| 2018年 | 0 | 1 | |
| 2019年 | 2 | 2 | |
| 2020年 | 1 | 0 | |
| 2021年 | 1 | 5 | |
| 2022年 | 0 | 3 | |
| 2023年 | 1 | 0 | |
| 2024年 | 6 | 1 | |
| 2025年 | 3 | 1 | |
| 2026年 06月まで | 10 | 3 |
最後の年は年の途中までの数字なので、前の年とそのまま比べられません。国会の会期や委員会の開かれ方でも件数は変わります。
だれが国会で取り上げているか
「日数」で並べています。同じ日の質疑で何度言っても1日です。別の日、別の委員会で繰り返し持ち出しているなら、続けて取り組んでいる印になります。名前は会議録の表記のままです。
| 議員 | 会派(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 会議の種類 | 最後に触れた日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 福田徹 愛知 衆議院 | 国民民主党・無所属クラブ | 3 | 9 | 2 | 2026-03-12 |
| 猪瀬直樹 参議院 | 日本維新の会 | 1 | 3 | 1 | 2026-06-25 |
| 岬麻紀 衆議院 | 日本維新の会・教育無償化を実現する会 | 1 | 3 | 1 | 2024-06-05 |
| 中川康洋 愛知 衆議院 | 公明党 | 1 | 2 | 1 | 2024-04-09 |
| 伊藤俊輔 衆議院 | 立憲民主党・無所属フォーラム | 1 | 2 | 1 | 2019-03-07 |
| 宮路拓馬 衆議院 | 自由民主党・無所属の会 | 1 | 2 | 1 | 2017-02-22 |
| 水戸将史 衆議院 | 民主・維新・無所属クラブ | 1 | 2 | 1 | 2016-02-23 |
| 奥田ふみよ 参議院 | れいわ新選組 | 1 | 1 | 1 | 2025-12-02 |
| 中田宏 参議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2024-03-25 |
| 中島克仁 衆議院 | 立憲民主党・無所属 | 1 | 1 | 1 | 2023-12-06 |
| 川田龍平 参議院 | 立憲民主・社民 | 1 | 1 | 1 | 2021-04-22 |
| 西田昭二 衆議院 | 自由民主党・無所属の会 | 1 | 1 | 1 | 2020-02-25 |
| 佐藤明男 衆議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2017-12-05 |
| 片山虎之助 参議院 | 日本維新の会 | 1 | 1 | 1 | 2016-11-22 |
| 河野正美 衆議院 | おおさか維新の会 | 1 | 1 | 1 | 2016-05-24 |
参考人として意見を述べた人
委員会に呼ばれて意見を述べた議員ではない人です(会議録の表記のまま)。現場の医療機関や研究者の声はここに出ます。
| 名前 | 肩書(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 中尾一久 | 一般社団法人福岡県私設病院協会会長/医療法人社団久英会・社会福祉法人久英会理事長 | 1 | 1 | 2025-12-03 |
答えた側
大臣・副大臣・政務官・政府参考人として答えた側です。質問する側とは立場が違うので別に出しています。
| 名前 | 役職(最後の答弁時) | 日数 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 高市早苗 | 内閣総理大臣 | 3 | 4 |
| 山口英樹 | 消防庁次長 | 3 | 3 |
| 金子恭之 | 総務大臣 | 1 | 2 |
| 大庭誠司 | 消防庁次長 | 1 | 2 |
| 上野賢一郎 | 厚生労働大臣 | 1 | 1 |
| 林芳正 | 総務大臣 | 1 | 1 |
| 冨樫博之 | 総務副大臣 | 1 | 1 |
| 松本剛明 | 総務大臣 | 1 | 1 |
| 鈴木建一 | 消防庁審議官 | 1 | 1 |
| 迫井正深 | 厚生労働省医政局長 | 1 | 1 |
| 武田良太 | 総務大臣 | 1 | 1 |
| 横田真二 | 消防庁次長 | 1 | 1 |
| 石田真敏 | 総務大臣・内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度) | 1 | 1 |
| 緒方俊則 | 消防庁次長 | 1 | 1 |
| 猿渡知之 | 消防庁審議官 | 1 | 1 |
愛知の議員は
愛知の有権者の一票が当落に効く45人のうち、救急車の有料化を国会で取り上げているのは次の議員です。
愛知の45人の発言はことがら「医療と介護」にまとめています(こちらは2023-01-01以降)。
制度そのものを調べるなら
事業者の一覧や相談窓口は国が公表しているものが最新です。当サイトは会議録の側だけを扱います。
発言のあゆみ
お答えいたします。 救急出動件数につきまして近年増加しておりまして、救急車の適正利用を進めていく観点で、シャープ七一一九の事業は非常に重要だというふうに考えております。 この救急相談におきまして画像とか動画の活用といった観点のお話でございま…
ありがとうございます。 ただ、ちょっと昨日県の方とお話をしたときに、この事業の中に県庁舎が対象となっていないと。県庁舎は単に県庁所在地に一カ所あるものではなくて、地域にどこどこ事務所みたいな形で点在しておりまして、この対象にならないというこ…
お答え申し上げます。 傷病者の搬送につきましては、都道府県ごとに、消防機関、医療機関等から成る協議会の意見を聞きまして、傷病者の搬送等に係る実施基準が定めてございます。地域の実情に応じて緊急性や専門性などを踏まえて分類された搬送先の医療機関…
高齢化の進行によって救急出動件数はふえております。十年前と比べると、現場到着時間も病院収容時間も延びており、これは重大な課題だと認識をしております。 現場到着時間の延伸につきましては、救急出動件数の増加をまず抑制するということとともに、救命…
お答えします。 御指摘のとおり、平成二十七年中の救急出動件数は約六百五万件、搬送人員は約五百四十七万人で、過去最高となっておりまして、現場到着時間も八・六分と年々増加傾向にありまして、救急車の適正利用が重要な課題であると考えております。 救…
確かに、我が国の消防は、先ほど御質問させていただきました消防団も含め、大変士気高く、そして住民に寄り添い、特に、やはり被災者、病気になられた方、あるいは火災に遭われた方々は弱者でございますので、そうした方々に寄り添う、本当に住民の安心、安全…
お答えします。 消防庁では、昨年度、救急医療の専門家や各消防本部の代表者などで構成される検討会におきまして、救急業務の一部有料化につきましても検討課題として取り上げたところでございます。 この検討会から消防本部に対し、この有料化についての御…
消防職員の退職者の方の活用、これは一億総活躍の考え方にもつながるものでありますし、まさにプロ中のプロ、そして、そうしたノウハウを後輩の職員に伝えるという意味でも、大変効果があると思います。あるいは、消防の退職者ができるのであれば、消防団で長…
救急車は、幾らでも救急搬送というのは増えるので、昔から有料制という議論があるし、いろんな議論がありますよね、それをタクシー代わりでやっているとかどうだとか。 そういう意味で、こういうもので合理化できれば大変いいんだけれども、これお金はどうす…
おおさか維新の会の河野正美でございます。 本日は、同僚の足立議員にかわりまして質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 さて、平成二十七年度救急業務のあり方に関する検討会報告書によりますと、二〇一四年の救急車による救急出動件数…
有料化の議論についてはさまざまな御意見もあり、私もどこかできれいに結論が出ないものかということで、秘書官たちやそしてまた消防庁の幹部ともお話をしてまいりました。 ただ、今委員がおっしゃっていただいたように、全部有料化ということになると、かな…
検討はもう十分やってきたんだから、そろそろ実施すべきですよ、こんなのは。 大臣に聞きますけれども、いろいろなことを今までやった、先ほど言ったように、私も今までの経過は多としたいところはいっぱいあるんですよ。こういうマニュアルづくりをしている…
ですから、救急車を呼ぶか呼ばないかというのは、一義的には、現場の御当人かもしくはその周りの人たちの判断ということになるんですね。ですから、当局とすれば、的確に必要なときに呼んでくれというふうに言いたいわけでありますけれども、なかなか、呼ぶ側…
まず、救急出動件数や搬送人員については水戸委員がおっしゃっていただいたとおりです。 非常にふえておりますことから、救急車の現場到着までの時間が全国平均で八・六分、病院収容までの時間が三十九・四分となっていますので、これも過去最長でございます…
この数字の読み方
この道具の作り方