消費者庁 消費者制度課
消費者団体訴訟制度に関する環境整備
事業の概要
- 目的
- 消費者団体訴訟制度(差止請求、被害回復)の適切かつ実効的な運用により、消費者被害の未然防止及び被害回復が迅速かつ効率的に図られることで、安全・安心な取引環境及び健全な取引市場を実現し、消費者利益の擁護、ひいては国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
- 概要
- 消費者被害については、一般的な民事紛争の解決方法に照らすと、被害を受けた消費者が、自ら事業者を相手取って被害回復のための行動を取ることが基本となる。しかし、消費者と事業者との間には情報の質・量・交渉力の格差があること、訴訟には時間・費用・労力が掛かり、少額被害の回復に見合わないこと、個別のトラブルが回復されても、将来的に同種のトラブルがなくなるわけではないことなどの課題がある。このため、内閣総理大臣が認定した団体が、消費者に代わって事業者に対して不当行為の差止請求や被害回復のための訴訟を行う消費者団体訴訟制度が消費者と事業者間の紛争解決のための枠組みとして活用されるよう、消費者契約法(平成12年法律第61号)及び消費者の財産的被害等の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律(平成25年法律第96号)に基づき、日本全国における制度の適切かつ実効的な運用等を推進する。具体的には、以下の業務(アクティビティ)を実施。
・団体及び消費者団体訴訟等支援法人の認定・監督・支援
・団体の相互連携、情報共有、NPOや地方公共団体との連携などに関する環境整備
・団体が、消費者契約法等に基づいて行う、事業者の不当な行為に対する差止請求(被害回復は除く。)に関する事業に関する支援
・消費者団体訴訟制度及び団体等に関する周知、啓発 - 事業のページ
- https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/collective_litigation_system/
出典:行政事業レビュー見える化サイト 1-2_RS_2025_基本情報_事業概要等(2025年度シート)(取得 2026-11-05)
予算と執行
2025年度
- 当初予算
- 1.5億円
- 歳出予算現額
- 1.5億円
- 執行額
- 0円
2024年度
- 当初予算
- 8,888万円
- 歳出予算現額
- 8,888万円
- 執行額
- 6,095万円
2023年度
- 当初予算
- 7,400万円
- 歳出予算現額
- 7,400万円
- 執行額
- 4,502万円
出典:行政事業レビュー見える化サイト 2-1_RS_2025_予算・執行_サマリ(2025年度シート)(取得 2026-11-05)
広報・周知などの契約(4件)
- 孤独・孤立に起因する消費者被害の防止等のための啓発事業運営業務 990万円
契約先 株式会社ゲート・クリエイティブ 消費者団体訴訟制度に関する環境整備
2024年度執行 一般競争契約(総合評価) 入札者数 2者 落札率 記録なし - 消費者団体訴訟制度の広報事業に係/るバナー広告素材作成業務 14万円
契約先 特定非営利活動法人リテル 消費者団体訴訟制度に関する環境整備
2024年度執行 随意契約(少額) 入札者数 記録なし 落札率 記録なし - 令和5年度孤独・孤立に起因する消費者被害の防止等のための啓発事業運営業務 1,323万円
契約先 特定非営利活動法人消費者スマイル基金 消費者団体訴訟制度に関する環境整備
2023年度執行 一般競争契約(総合評価) 入札者数 1者 落札率 記録なし - 消費者団体訴訟制度の認知度向上のためのキャラクター及び広報用動画等制作 138万円
契約先 特定非営利活動法人リテル 消費者団体訴訟制度に関する環境整備
2023年度執行 一般競争契約(総合評価) 入札者数 7者 落札率 記録なし
出典:行政事業レビュー見える化サイト 5-1_RS_2025_支出先_支出情報(2025年度シート)(取得 2026-11-05)
成果目標と実績(2025年度シート)
成果目標の指標 8件(実績の記載 8件)
- 団体数の維持・確保
指標:団体からの認定の申請件数(件) 定量的
目標値:2022年度 2・2023年度 5・2024年度 7・2025年度 10
実績値:2022年度 2・2023年度 5・2024年度 7
根拠のデータ:・参考指標:消費者団体訴訟等支援法人の数:1団体 - 団体間及び他団体との連携促進
指標:各団体において協力関係にある他の適格消費者団体やその他の団体の数(1団体当たり)(団体) 定量的
目標値:2024年度 46・2025年度 46
実績値:2024年度 47
根拠のデータ:- - 消費者団体訴訟制度への社会的関心の向上
指標:COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトのアクセス数(件) 定量的
目標値:2024年度 80000・2025年度 1000000
実績値:2024年度 1237000
根拠のデータ:・参考指標①消費者団体訴訟制度の認知度:16.9%(2024年度)・参考指標②適格消費者団体の認知度:18.8%(2024年度)・参考指標③特定適格消費者団体の認知度:17.9%(2024年度) - 団体の体制及び制度の充実
指標:団体の体制及び制度の充実 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・消費者被害の実態調査により、制度の利活用状況を把握し、引き続き制度の改善に向けた検討を行う。 - 各団体が持つ情報の量・質の向上
指標:情報の量・質の向上 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・団体が、消費者契約法又は消費者裁判手続特例法に基づき、差止請求の実施等について他団体へ通知・消費者庁へ報告できる仕組みを整備・運用。・孤独孤立に関連する事業の成果として、消費者被害に関連する団体一覧表を作成。 - 消費者等から団体へ提供される情報の量・質の向上
指標:消費者等から団体へ提供される情報の量・質の向上 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・消費者団体訴訟等支援法人である特定非営利活動法人消費者スマイル基金が、国の委託を受け、適格消費者団体ポータルサイトの運営・管理を実施。 - 消費者団体訴訟制度の活用を通じた消費者被害の防止
指標:適格消費者団体と差止請求の相手方との間で一定の結論(差止請求に係る判決、裁判外の和解など)が得られた件数(件) 定量的
目標値:2021年度 50・2022年度 50・2023年度 50・2024年度 50・2025年度 50
実績値:2021年度 22・2022年度 33・2023年度 28・2024年度 54
根拠のデータ:・消費者契約法第23条第4項に基づく報告・COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトhttps://cocolis.caa.go.jp/caseinjunction/index.html - 消費者団体訴訟制度の活用を通じた消費者被害の回復
指標:特定適格消費者団体による共通義務確認訴訟において一定の結論が得られた件数(件) 定量的
目標値:2020年度 2・2021年度 2・2022年度 2・2023年度 2・2024年度 2・2025年度 2
実績値:2020年度 1・2021年度 1・2022年度 0・2023年度 0・2024年度 0
根拠のデータ:・消費者の財産的被害等の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律第84条第1項に基づく報告・COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトhttps://cocolis.caa.go.jp/caseinjunction/in
- 効果測定に関する評価
- 共通義務確認訴訟は現在係争中の案件もあるため、引き続き状況を注視してまいりたい。
- 所管部局の点検結果
- 本制度は、事業概要で記載したとおり、事業者に比べて弱い立場にある消費者の被害の未然防止・拡大防止、集団的な被害回復の観点で重要である。また、本制度は消費者利益の擁護のみならず、健全な事業者の発展にも寄与する。団体が事業者の問題のある行為の是正を促すこと(差止請求)は、自覚せずに問題のある行為を行っている事業者にとっては、その行為の改善につながり、信頼性向上に資する。また、自覚的に悪質な行為を行っている事業者に対しては、その行為が未然に差し止められ、市場から排除されることで、業界全体の信用性の向上が見込まれる。こういった効果とあわせて、集団的な被害回復が図られることで、消費者被害を回避した消費者や被害回復を受けた消費者による新たな消費につながり、健全な事業者への需要が喚起され、消費需要の増大につながり、ひいては健全な事業活動に還流することが期待される。なお、2023年の消費生活相談件数は91.4万件で、前年より増加しているという背景や近年、高齢化や取引のデジタル化が急速に進む中、事業者が意図するしないにかかわらず消費者被害が容易に発生し得る状況にある一方で、全ての消費者被害に対して行政が関与することは現実的には困難であることを鑑みると、民間団体が主体となって消費者被害の防止や回復に取り組むという本制度の重要性は増加し、その有効性は高い。また、令和4年において、消費者裁判手続特例法を改正。被害回復制度の更なる活用を促すため、消費者団体訴訟等支援法人制度を創設するとともに、被害回復裁判における和解の早期柔軟化などを図る制度改善を実施したところ。足下において、共通義務確認訴訟において和解に向けた協議が進行している事案も確認されており、改善の効果が発現しつつある。実際に、団体数は着実に増加してきており(2021年度:22団体、2022年度:23団体、2023年度:26団体、2024年度:26団体)、差止請求等の件数も増加している(2021年度:22件、2022年度:33件、2023年度:28件、2024年度:54件)。他方で、前述したとおり、差止請求制度は消費者及び事業者の双方にメリットがあるにもかかわらず、その業務に要した費用(弁護士費用や申入れに要した費用など)を消費者からも事業者からも得ることが難しい。これは、団体による差止請求が、特定の消費者において現に生じている被害を救済するための制度ではなく、将来に向けて不特定多数の消費者に対して生じ得る被害の防止を図る制度であること、また、事業者にとっては団体による差止請求が表面上ではメリットにならないことなどが要因である。このため、多くの団体が地域の弁護士や消費生活相談員などの有志の行うボランティアや寄附を原資として運営しているのが現状であり、財政的な課題を抱えていることから、消費者団体訴訟制度を通じた消費者被害の防止・回復の更なる促進のためには、現状のアクティビティだけではなく、財政面の支援が必要と考えられる。加えて、団体への情報面での支援が不十分であることや、制度の認知度が低く、消費者などからの情報提供が不十分であること等が考えられることから、引き続き団体間連携の促進や効果的・効率的な周知・広報を実施していく必要があると考えられる。
- 推進チームの所見
- 現状通り
- 所見の詳細
- 団体間連携の促進や効果的・効率的な周知・広報を実施するために必要性・効率性・有効性を検討し、適切な予算執行に努め、執行率についても向上するように検討すること。なお、一般競争入札における一者応札については、その要因を分析し、必要な見直し等を行うこと。
出典:行政事業レビュー見える化サイト 4-1_RS_2025_点検・評価(2025年度シート)(取得 2026-11-05)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 3-1_RS_2025_効果発現経路_目標・実績(2025年度シート)(取得 2026-11-05)
成果目標と実績(2024年度シート)
成果目標の指標 9件(実績の記載 7件)
- 団体数の維持・確保
指標:団体からの認定の申請件数(件) 定量的
目標値:2022年度 2・2023年度 5・2024年度 7
実績値:2022年度 2・2023年度 5
定性的な実績:・参考指標:消費者団体訴訟等支援法人の数:1団体 - 団体間及び他団体との連携促進
指標:各団体において協力関係にある他の適格消費者団体やその他の団体の数(1団体当たり)(団体) 定量的
目標値:2024年度 46
実績値:記載なし - 適格消費者団体による差止請求に係る活動等の促進
指標:適格消費者団体による相談会・説明会等の実施件数(件) 定量的
目標値:2024年度 28
実績値:記載なし - 消費者団体訴訟制度への社会的関心の向上
指標:COCoLis(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトのアクセス数 定量的
目標値:2024年度 80000
実績値:記載なし
定性的な実績:・参考指標①消費者団体訴訟制度の認知度:16.3%(2023年度)・参考指標②適格消費者団体の認知度:20.3%(2023年度)・参考指標③特定適格消費者団体の認知度:17.7%(2023年度) - 団体の体制及び制度の充実
指標:団体の体制及び制度の充実 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・消費者被害の実態調査により、制度の利活用状況を把握し、引き続き制度の改善に向けた検討を行う。 - 各団体が持つ情報の量・質の向上
指標:情報の量・質の向上 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・団体が、消費者契約法又は消費者裁判手続特例法に基づき、差止請求の実施等について他団体へ通知・消費者庁へ報告できる仕組みを整備・運用。・孤独孤立に関連する事業の成果として、消費者被害に関連する団体一覧表を作成。 - 消費者等から団体へ提供される情報の量・質の向上
指標:消費者等から団体へ提供される情報の量・質の向上 定性的
目標値:記載なし
実績値:記載なし
定性的な実績:・消費者団体訴訟等支援法人である特定非営利活動法人消費者スマイル基金が、国の委託を受け、適格消費者団体ポータルサイトの運営・管理を実施。 - 消費者団体訴訟制度の活用を通じた消費者被害の防止
指標:適格消費者団体と差止請求の相手方との間で一定の結論(差止請求に係る判決、裁判外の和解など)が得られた件数(件) 定量的
目標値:2020年度 50・2021年度 50・2022年度 50・2023年度 50・2024年度 50
実績値:2020年度 30・2021年度 22・2022年度 33・2023年度 28
根拠のデータ:・消費者契約法第23条第4項に基づく報告・COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトhttps://cocolis.caa.go.jp/caseinjunction/index.html - 消費者団体訴訟制度の活用を通じた消費者被害の回復
指標:特定適格消費者団体による共通義務確認訴訟において一定の結論が得られた件数(件) 定量的
目標値:2020年度 2・2021年度 2・2022年度 2・2023年度 2・2024年度 2
実績値:2020年度 1・2021年度 1・2022年度 0・2023年度 0
根拠のデータ:・消費者の財産的被害等の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律第84条第1項に基づく報告・COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトhttps://cocolis.caa.go.jp/caseinjunction/in
- 所管部局の点検結果
- 本制度は、事業概要で記載したとおり、事業者に比べて弱い立場にある消費者の被害の未然防止・拡大防止、集団的な被害回復の観点で重要である。また、本制度は消費者利益の擁護のみならず、健全な事業者の発展にも寄与する。団体が事業者の問題のある行為の是正を促すこと(差止請求)は、自覚せずに問題のある行為を行っている事業者にとっては、その行為の改善につながり、信頼性向上に資する。また、自覚的に悪質な行為を行っている事業者に対しては、その行為が未然に差し止められ、市場から排除されることで、業界全体の信用性の向上が見込まれる。こういった効果とあわせて、集団的な被害回復が図られることで、消費者被害を回避した消費者や被害回復を受けた消費者による新たな消費につながり、健全な事業者への需要が喚起され、消費需要の増大につながり、ひいては健全な事業活動に還流することが期待される。なお、2022年の消費生活相談件数は87.0万件で、前年より増加しているという背景や近年、高齢化や取引のデジタル化が急速に進む中、事業者が意図するしないにかかわらず消費者被害が容易に発生し得る状況にある一方で、全ての消費者被害に対して行政が関与することは現実的には困難であることを鑑みると、民間団体が主体となって消費者被害の防止や回復に取り組むという本制度の重要性は増加し、その有効性は高い。また、令和4年において、消費者裁判手続特例法を改正。被害回復制度の更なる活用を促すため、消費者団体訴訟等支援法人制度を創設するとともに、被害回復裁判における和解の早期柔軟化などを図る制度改善を実施したところ。足下において、共通義務確認訴訟において和解に向けた協議が進行している事案も確認されており、改善の効果が発現しつつある。他方、団体数は着実に増加してきている(2021年度:22団体、2022年度:23団体、2023年度:26団体)にもかかわらず、差止請求などの件数は大きく増加するには至っていない(2021年度:22件、2022年度:33件、2023年度:28件)。その要因として、前述したとおり、差止請求制度は消費者及び事業者の双方にメリットがあるにもかかわらず、その業務に要した費用(弁護士費用や申入れに要した費用など)を消費者からも、事業者からも得ることが難しい。これは、団体による差止請求が、特定の消費者において現に生じている被害を防止するための制度ではなく、将来に向けて不特定多数の消費者に対して生じ得る被害の防止を図る制度であること、また、事業者にとっては団体による差止請求が表面上ではメリットにならないことなどが要因である。このため、多くの団体が地域の弁護士や消費生活相談員などの有志の行うボランティアや寄附を原資として運営しているのが現状であり、財政的な課題を抱えていることから、消費者団体訴訟制度を通じた消費者被害の防止・回復の更なる促進のためには、現状のアクティビティだけではなく、財政面の支援が必要と考えられる。加えて、団体への情報面での支援が不十分であることや、制度の認知度が低く、消費者などからの情報提供が不十分であること等が考えられることから、引き続き団体間連携の促進や効果的・効率的な周知・広報を実施していく必要があると考えられる。
- 推進チームの所見
- 現状通り
- 所見の詳細
- 主に一般競争入札により調達を行っているものの、一部の調達において一者応札となっている。複数者の応札がない理由を明らかにしつつ仕様書や調達時期等を工夫し、複数の応札者が見込めるように調達を検討されたい。
出典:行政事業レビュー見える化サイト 4-1_RS_2024_点検・評価(2024年度シート)(取得 2026-11-05)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 3-1_RS_2024_効果発現経路_目標・実績(2024年度シート)(取得 2026-11-05)
国会の質疑(Kurage 国会トラッカー)
出典と作り方
- 出典:行政事業レビュー見える化サイト(CSVダウンロード 2024年度・2025年度の「5-1 支出先_支出情報」「3-1 効果発現経路_目標・実績」「4-1 点検・評価」「1-2 基本情報_事業概要等」「2-1 予算・執行_サマリ」)のデータを加工して作成。公共データ利用規約(第1.0版)(PDL1.0)に準拠。取得 2026-11-05。
- 契約の行は、支出先の記載のうち「契約概要」と「金額」があるものです。同じ契約が複数の事業に分けて記載されている場合は、事業ごとに1件として数えています。
- 契約先は法人番号でまとめています。法人番号の無い記載(「その他」「個人A」など)と国の機関には、契約先のページを作っていません。
- 要約・論評・評価はしていません。誤りに気づいたら お問い合わせ からお知らせください。