人生会議(ACP)の法制化は国会でどこまで来たか
人生の最終段階で受けたい医療やケアを、本人が家族や医療・介護の担い手と前もって話し合っておく「人生会議」(アドバンス・ケア・プランニング、ACP。厚生労働省が付けた愛称)。話し合った本人の意思をどう記録し、法律で認めるかが国会で議論されています。だれが取り上げ、政府が何と答えてきたかを会議録から機械的に集めて並べます。
議員
(最初 2018-04)
集め方:「人生会議」「アドバンス・ケア・プランニング」「アドバンスケアプランニング」「ACP 人生」「ACP 人生」を含む発言を、国立国会図書館の国会会議録検索システムから2016年1月1日以降ぶん機械的に集めたものです(愛知の45人に限りません)。立場(質疑・答弁)は発言の冒頭の話者表記から機械的に分けています。要約も賛否の判定もしていません。最終取得 2026-09-17 13:58。
いま、政府は何と答えているか
大臣・副大臣・政務官・政府参考人としての直近の答弁です。語を含む文をそのまま抜いています。答弁は質問への答えなので、「この回の会議録」で質問とあわせて読んでください。
人生の最終段階の医療やケアに関しまして、本人が前もって御家族やあるいは医療・ケア関係者などと繰り返し話し合うプロセスでありますが、このいわゆる人生会議でございますが、国民の理解促進をしていく、また医療・ケア関係者の理解も促進をしていくことが重要だと考えています。 人生会議の周知であったり、あるいは医療・介護関係者による意思決定支援の体制の整備、これを更に進めていくことが必要だと思っておりますし、また、今御指摘があったように、入院、入所など様々な機会を捉えてこの人生会議の取組やあるいはその実施、こうしたことにつながるように努力することが必要だと考えておりますので、御指摘なども十分踏まえて今後対応していきたいと考えております。
今委員からお話のありました本人の意思を支える仕組みというのは、非常に重要な観点だと考えております。 各市町村の地域包括支援センターに加えて、本法案により新たに位置付けられます地域権利擁護相談支援センターなどが中心となって、関係者と連携して御…
お答えいたします。 本人の意思に沿った医療が提供されるということは重要であります。入院、入所から在宅まで、関係者の連携の下、切れ目なく本人が望む医療や介護など、こういった情報が共有されることが重要であると考えます。 これまでも、意思決定支援…
直近の質疑
だからこそ、私は、ACP、人生会議にしても、終活にしても、身元保証や死後事務にしても、五十代を過ぎたら少しずつ考え始めても決して早過ぎることはないと思っております。
会議録に繰り返し出てくる論点
- 本人の意思(延命治療を望むかなど)を法律で認めるか、記録の保存と共有をどうするか
- 人生会議を普及させる方法(診療報酬・かかりつけ医・自治体の取組)
- 救急の現場で本人の意思をどう確認するか
- 家族と本人の意思が食い違うときの扱い
当サイトが会議録を読んで整理した問いです。どの立場が正しいかは判定していません。
年ごとの件数
| 年 | 質疑 | 答弁 | |
|---|---|---|---|
| 2018年 | 1 | 0 | |
| 2019年 | 5 | 6 | |
| 2020年 | 2 | 2 | |
| 2021年 | 0 | 2 | |
| 2022年 | 6 | 5 | |
| 2023年 | 8 | 4 | |
| 2024年 | 6 | 9 | |
| 2025年 | 4 | 5 | |
| 2026年 06月まで | 11 | 7 |
最後の年は年の途中までの数字なので、前の年とそのまま比べられません。国会の会期や委員会の開かれ方でも件数は変わります。
だれが国会で取り上げているか
「日数」で並べています。同じ日の質疑で何度言っても1日です。別の日、別の委員会で繰り返し持ち出しているなら、続けて取り組んでいる印になります。名前は会議録の表記のままです。
| 議員 | 会派(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 会議の種類 | 最後に触れた日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 梅村聡 参議院 | 日本維新の会・教育無償化を実現する会 | 4 | 9 | 3 | 2024-04-04 |
| 岩本麻奈 参議院 | 参政党 | 3 | 4 | 2 | 2026-06-18 |
| 一谷勇一郎 衆議院 | 日本維新の会 | 2 | 3 | 1 | 2023-12-06 |
| 津村啓介 衆議院 | 立憲民主党・社民・無所属 | 2 | 2 | 1 | 2020-11-20 |
| 仁木博文 衆議院 | 有志の会 | 1 | 3 | 1 | 2023-03-22 |
| 田島麻衣子 愛知 参議院 | 立憲・国民.新緑風会・社民 | 1 | 3 | 1 | 2019-11-28 |
| 江原くみ子 参議院 | 国民民主党・新緑風会 | 1 | 2 | 1 | 2026-04-03 |
| 福田徹 愛知 衆議院 | 国民民主党・無所属クラブ | 1 | 2 | 1 | 2026-03-09 |
| 石井苗子 参議院 | 日本維新の会・教育無償化を実現する会 | 1 | 2 | 1 | 2024-03-26 |
| 庭田幸恵 参議院 | 国民民主党・新緑風会 | 1 | 1 | 1 | 2026-06-11 |
| 浅野哲 衆議院 | 国民民主党・無所属クラブ | 1 | 1 | 1 | 2026-05-27 |
| 日野紗里亜 愛知 衆議院 | 国民民主党・無所属クラブ | 1 | 1 | 1 | 2026-04-15 |
| 梅村みずほ 参議院 | 参政党 | 1 | 1 | 1 | 2025-11-20 |
| 阿部圭史 衆議院 | 日本維新の会 | 1 | 1 | 1 | 2025-05-16 |
| 三浦靖 参議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2025-03-13 |
| 中谷真一 衆議院 | 自由民主党・無所属の会 | 1 | 1 | 1 | 2025-02-27 |
| 音喜多駿 参議院 | 日本維新の会・教育無償化を実現する会 | 1 | 1 | 1 | 2024-03-25 |
| 石田昌宏 参議院 | 自由民主党 | 1 | 1 | 1 | 2024-03-22 |
| 伊東信久 衆議院 | 日本維新の会 | 1 | 1 | 1 | 2022-02-17 |
| 石橋通宏 参議院 | 立憲・国民.新緑風会・社民 | 1 | 1 | 1 | 2019-11-28 |
| 阿部知子 衆議院 | 立憲民主党・無所属フォーラム | 1 | 1 | 1 | 2019-04-03 |
| 稲富修二 衆議院 | 希望の党・無所属クラブ | 1 | 1 | 1 | 2018-04-04 |
参考人として意見を述べた人
委員会に呼ばれて意見を述べた議員ではない人です(会議録の表記のまま)。現場の医療機関や研究者の声はここに出ます。
| 名前 | 肩書(会議録の表記) | 日数 | 件数 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 藤井多希子 | 国立社会保障・人口問題研究所社会保障基礎理論研究部長 | 1 | 1 | 2026-03-04 |
| 伊藤孝恵 | 1 | 1 | 2025-02-19 | |
| 東徹 | 1 | 1 | 2022-11-18 | |
| 長尾和宏 | 医療法人社団裕和会長尾クリニック名誉院長 | 1 | 1 | 2022-11-18 |
答えた側
大臣・副大臣・政務官・政府参考人として答えた側です。質問する側とは立場が違うので別に出しています。
| 名前 | 役職(最後の答弁時) | 日数 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 武見敬三 | 厚生労働大臣 | 6 | 7 |
| 上野賢一郎 | 厚生労働大臣 | 4 | 4 |
| 田村憲久 | 厚生労働大臣 | 3 | 3 |
| 加藤勝信 | 厚生労働大臣 | 2 | 4 |
| 伊原和人 | 厚生労働省医政局長 | 2 | 4 |
| 森光敬子 | 厚生労働省医政局長 | 2 | 3 |
| 根本匠 | 厚生労働大臣 | 2 | 3 |
| 岸田文雄 | 内閣総理大臣 | 2 | 2 |
| 栗原渉 | 厚生労働大臣政務官 | 1 | 2 |
| 福岡資麿 | 厚生労働大臣 | 1 | 2 |
| 吉田真次 | 厚生労働大臣政務官 | 1 | 1 |
| 浅沼一成 | 厚生労働省医政局長 | 1 | 1 |
| 榎本健太郎 | 厚生労働省医政局長 | 1 | 1 |
| 後藤茂之 | 厚生労働大臣 | 1 | 1 |
| 迫井正深 | 厚生労働省医政局長 | 1 | 1 |
| 吉田学 | 厚生労働省医政局長 | 1 | 1 |
愛知の議員は
愛知の有権者の一票が当落に効く45人のうち、人生会議を国会で取り上げているのは次の議員です。
- 田島麻衣子(参議院) 3件・1日、最後は2019年11月28日 発言を読む
- 福田徹(衆議院) 2件・1日、最後は2026年3月9日 発言を読む
- 日野紗里亜(衆議院) 1件・1日、最後は2026年4月15日 発言を読む
愛知の45人の発言はことがら「医療と介護」にまとめています(こちらは2023-01-01以降)。
制度そのものを調べるなら
事業者の一覧や相談窓口は国が公表しているものが最新です。当サイトは会議録の側だけを扱います。
発言のあゆみ
その上で、厚生労働省としては、人生の最終段階において本人が望む医療、ケアが提供されるように、本人が家族などや医療・ケア関係者と繰り返し話し合うプロセス、これ人生会議というちょっと大仰な名前になっておりますが、そうした人生会議というのが重要と考えておりまして、この考えについて、そのガイドラインを定め、そして普及啓発を行うとともに、診療報酬においても累次の改定においてガイドラインなどを踏まえた適切なこの意思決定の支援体制を評価しようとしてい…
厚生労働省といたしましては、チーム医療の推進に向けた実践的な事例集におきまして、患者の皆様も、治療等の選択について医療従事者に全て任せるのではなく、議員御指摘のとおり、自ら参加することが必要であることを示しているとともに、人生の最終段階の医療、ケアについて患者の皆様が医療・ケア関係者と繰り返し話し合うプロセスである人生会議の考え方について普及啓発等に努めているところでございます。
言ってみたら、ACP、つまりアドバンス・ケア・プランニングということだと思いますけれども、残された人生をどう生きていくか、つまり、患者さんの、その患者さんの人生に対する思い、また目的というものを原点に置いて医療をしましょうといったことだと思います。
厚生労働省としては、この人生の最終段階において本人が望む医療、ケアが提供される環境を整えることが重要だという考え方から、人生の最終段階の医療、ケアについて、本人が前もって家族など、あるいは医療・ケア関係者と繰り返し話し合うプロセスでありますいわゆる人生会議、このアドバンス・ケア・プランニングの考え方について、国民や医療・ケア関係者に対して普及啓発や研修の取組を行っているところでございます。
人生会議が必要だというのが二割ぐらいだというふうにデータも出ておりますので、やはり、この人生会議というのが必要であり、医療従事者、介護従事者も、どんな医療や介護を最期に望まれているのかというのを手探りでやっていくよりは、できるだけ書面で書いていただいたその人が望む最期を提供したいという思いはかなり強いというふうに思いますし、終末期医療の問題というのはどの先進国も乗り越えてきている課題だと思いますので、日本もここを乗り越えていきたいという…
そしてまた、本人が望む医療、ケアについて家族や医療、ケア関係者と繰り返し話し合うプロセス、いわゆる人生会議の取組があります。 これは非常にこのリビングウィルの課題と密接に関わりがございますから非常に重要だと思いますので、この人生会議の取組についてしっかりとガイドラインを定めて推進するというのが基本的な考え方です。
人生終末期の自己決定権を実施する観点から、診療報酬体系の中で終末期相談支援の適正な評価等を求めるとともに、リビングウィルの政策を含めた人生会議、ACPの法制化等を検討を改めてしていただきたいと思うんですが、大臣のお考えをお願いいたします。
だけど、その情報というのは、今、厚労省は人生会議と言っていますけれども、人生会議というのは話合いのプロセスなんです。
この中にはどういうものが載るかということで三文書六情報というのが決められていまして、健診の結果、それから診療情報提供書、病院から退院したときの退院時サマリーと、この三つの文書が載ると言われているんですけれども、私は、この中に是非、リビングウイル、すなわち自分が終末期になったときにどういう医療を受けたいのか、受けたくないのか、そういった情報もここにきちっと載せておけば、何かあったときにどういう最後の終末期を迎えるかというのがみんなが人生会…
今委員御指摘ございましたACPでございますが、本人が望む医療、ケアにつきまして、家族や医療、ケア関係者と繰り返し話し合っていきます人生会議の取組を進めるということが重要でございます。 この法案が成立いたしますれば、施行に向けて、報告対象とするかかりつけ医機能の範囲、あるいは具体的な機能の在り方などにつきまして、有識者等の御意見をお伺いして検討していくということとしておりますが、先ほど御紹介した医療部会における御指摘でありますとか、今委員から御指摘がありましたアドバンス・ケア・プランニングを進めるといった観点等も含めまして、議論を進めていきたいというふうに考えているところでございます。
それでは、次は、人生会議、ACPと言われる人生会議なんですが、医師会の方がやられるホームページなんか見ますと、ここにもかかりつけ医というふうに書かれているんですが、人生会議、ACPに書かれているかかりつけ医ということと、今回政府がお示しいただいているかかりつけ医機能との整合性は一体どういうふうに整理されるのかということを政府参考人の方にお伺いいたします。
現場のアナログ情報をデジタルに入力するその手間暇、そういったコストを考えると、何かもったいないというか、そういうふうに思ってしまいますので、大臣、医療DXを推進するそういった国民に対するメリット、私は、医療機関の負担軽減が進むと、冒頭に申し上げたACP等々、ちっちゃい医療機関においては、よりドクターがそういったことに時間を、患者さんの側に立って、しっかりと患者さんの人生を考えたACP、人生会議ができるというふうに思うわけでございますが、…
こうした、我々としても努力をすることによって、様々な関係者の皆さん方が繰り返し話し合い、人生会議が円滑に、そして所期の目的に沿って進んでいけるように支援をしていきたいと考えております。
大臣、その人生会議、私も実はそういったことをコーディネーター、医師としてやってまいりました。 そういうところに、これは、今、民間任せになっていますが、悪く言うと、認知症であったり、自分でそういったことを判断できない、本来なら成年後見人もいますが、そういった状態に必ず至っていないような方々もたくさんいらっしゃるわけで、国として、厚生労働省として、その人生会議におけるそういった行政的なことも踏まえた形の説明をした上で、そういった、人が死んでいくということは、生物が死んでいくということもありますが、社会的に死んでいくということもありま…
委員からACPとおっしゃっていただいていますが、今、人生会議ということで、愛称をつけさせて呼んでいますので、人生会議について、その普及をしっかり図らせていただきたいというふうに思っております。 厚労省としては、人生の最終段階において本人が望む医療ケアが提供される環境が整えられるよう、まずは、本人が望む医療ケアについて家族や医療関係者と繰り返し話し合う人生会議の取組を進めることが重要だと考えておりますので、引き続き、国民の皆さん、そして医療ケア関係者の双方に、こうした人生会議の普及啓発、これを進めていきたいと考えています。
リビングウイルを核としたこの人生会議の励行というのが非常に大事なのかなというふうに思っております。
三番目、人生会議の励行ということで、これ、二〇一七年から人生の最終段階の医療に関して人生会議をやりましょうということになりましたけど、今すっかり忘れ去られていますね。 こういった場合に、緊急人生会議をオンラインでやるということをするということがございます。
これで終わりますけど、今のアンケート結果で一個だけ僕が違うと思うのは、リビングウイルを聞いているんです、治療方針を決めることを聞いているんです、人生会議のことを聞いている、こればらばらに聞いているんですね。 私が申し上げているのは、リビングウイルを書いて、それを人生会議で使って、それを法的にどう担保するかというセットのことをお話ししているので、それをきちんと説明すれば、恐らくそのアンケート結果は大幅に変わってくると思います。
いずれにしても、人生の最終段階において、本人が望む医療、ケアが提供される環境が整えられるように、まずは、本人が望む医療、ケアについて、家族や医療・ケア関係者と繰り返し話し合う人生会議の取組を進めることが重要であると考えておりまして、引き続き、国民と医療・ケア関係者の双方に人生会議の普及啓発を進めてまいりたいと思います。
この数字の読み方
この道具の作り方